「一般社団法人日本家政学会第71回大会」が開催され研究発表をして参りました。

令和元年5月24日(金)~26日(日)の3日間、四国大学にて「一般社団法人日本家政学会第71回大会」が開催されました。「徳島から発信する家政学の新しい潮流」がテーマでした。日本家政学会大会では、公開講演会やシンポジウム、教育講演が行われていました。多くの参加者で大盛り上がり、新しい発見や研究者たちの熱い想いが感じられる素敵な大会でした。広くて素敵な四国大学、門を入ると大きな学問の世界が広がります。

 今回、「ウィッグ装着が心の健康に及ぼす効果を探る」のテーマで日本かつら協会との共同研究発表をして参りました。輝きながら生きる女性の基本は、“こころ”と“からだ”が 健康で美しいこと です。ソダジマ人間生活科学研究所では、女性が未来に向かって輝いていけるよう、生活を多角的に分析,研究しています。

 日本かつら協会との共同研究は「美の社会貢献」を考えた大切な一歩でした。特に医療用の「メディカルウイッグ」では抗がん剤を使用している状況での着装者が急増ているこの時代、着装感だけでなく,今後考えて行くべき課題を見つめた非常に大事な研究でした。またウイッグ使用者の体の変化や心の変化で大きなヒントを得ることが出来ました。

 特に現代社会では、自分の能力を発揮して活躍する女性の姿を見る場面が増えつつある一方、一般的に、男性とは異なる側面での制約や犠牲を強いられる部分が多く、これらが日常的な緊張感やストレスへ繋がることも現実であります。
 本研究では、緊張感やストレスを女性らしく緩和する方法を探るために、ウィッグ装着が心の健康に及ぼす効果を検討してみました。


(一社)日本かつら協会2019年5月、家政教育領域にて共同研究発表。代表理事 伊江邦男様

 自分の姿やキレイな自分を見つめる瞬間、体の中には大きな変化が訪れる。その瞬間の「見つめ美」を科学し、数値化し理解を深める目的があります。美しい自分を見つけ出したその瞬間、心もリラックス状態に入り、筋硬度の変化を読み説くことで、僧帽筋の筋硬度は左右ともに装着後に有意に低下しました。
 特にストレスの測定でも日常の疲れや仕事からくるストレスも緩和することが唾液アミラーゼの低下傾向で分かりました。アンケート調査においては、似合い度や周りからの評価とは別に、気分転換、ストレス解消、気分の高揚、リラックス化に対して高得点であり、ウィッグを装着してみることを肯定的に受け止めていたこともわかりました。
 ウィッグは医療用としての役割はもとより、ストレス緩和をはじめとした心の健康のために効果的な使用が可能となると考えられた大事な研究でした。本研究は輝き働く多くの女性はもちろんのこと、闘病中の多くの患者様の心の健康のために、若手研究者の熱意ある研究は続きます。

ウィッグ装着が心の健康に及ぼす効果を探る

目的 現代社会では、自分の能力を発揮して活躍する女性の姿を見る場面が増えつつある一方、一般的に、男性とは異なる側面での制約や犠牲を強いられる部分が多く、これらが日常的な緊張感やストレスへ繋がることも現実といえよう。本研究では、緊張感やストレスを女性らしく緩和する方法を探るために、ウィッグ装着が心の健康に及ぼす効果を検討する。
方法 緊張感を伴う場である「2018ミス・アース・ジャパン ビューティトレーニング」において、著者による講義への出席者のうち、7名(満19歳~25歳、平均21.7歳)を対象とした。ウィッグ装着直前に僧帽筋の筋硬度測定および唾液アミラーゼ測定を行った後、ウィッグ(黒色系のショートヘア)を装着して聴衆(講義受講仲間)前をウォーキングしてから、自分の姿を鏡で確認した。次に、装着後の筋硬度および唾液アミラーゼ測定を行い、講義終了後に質問紙調査を行った。
結果 僧帽筋の筋硬度は左右ともに装着後に有意に低下し、唾液アミラーゼも低下傾向を示した。質問紙調査においては、似合い度や周りからの評価とは別に、気分転換、ストレス解消、気分の高揚、リラックス化に対して高得点であり、ウィッグを装着してみることを肯定的に受け止めていた。以上より、ウィッグは医療用としての役割はもとより、ストレス緩和をはじめとした心の健康のために効果的な使用が可能となると考えた。

(一社)日本家政学会 第71回大会研究発表要旨集より(2019年5月、家政教育領域にて共同研究発表) 

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